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COLUMN
コラム
2026.09.05
ロボット・マテハン

立体型ソーターとは?AGV式・クロスベルト式の違いと選び方をわかりやすく解説

  • 立体型ソーター
  • 省人化
  • 生産性向上

物流現場の仕分け作業は人手がかかり、改善の効果が出やすい領域です。その自動化手段として長く使われてきたのが「平面型ソーター」ですが、シュート数を増やすほど広い設置面積が必要になるため、限られたスペースで処理能力を高めたい現場では制約となることがあります。
そこで近年注目されているのが、上部空間を活用して設置面積の省スペースを実現する「立体型ソーター」です。

本記事では、平面型ソーターとの違いを整理したうえで、立体型ソーターの代表的な方式である「AGV式」と「クロスベルト式」の特徴や、それぞれが向いている現場について解説します。

「平面型ソーター」が抱える課題とは?

仕分け作業の自動化では、「ソーター」と呼ばれるマテハン機器が長く使われてきました。なかでも広く普及してきたのが「平面型ソーター」です。実績も豊富で安定した仕分けができる一方で、次のような課題があります。

  • シュート数を増やすほど設備規模が大きくなり、広い設置面積が必要になる
  • 平面に並べる構造のため、天井までの上部空間を活かせない
  • 一度設置すると、レイアウトの変更にコストや時間がかかる

倉庫スペースが限られている現場では、これらが大きな障壁になることも少なくありません。
そこで注目したいのが、限られたスペースでも仕分け能力を高められる「立体型ソーター」です。

立体型ソーターとは?省スペースで仕分け能力を高める仕組み

立体型ソーターとは、シュートを多段に配置し、上部空間を活用して仕分けを行う自動仕分けシステムです。省スペースで多くのシュートを設置できるのが大きな特徴で、大掛かりな工事が不要なためレイアウトの自由度が高く、拡張や移設にも柔軟に対応できます。
平面型ソーターが抱えていた面積・上部空間・レイアウトの制約を立体化によって解消できることから、近年、その代替となる選択肢として導入が広がっています。

立体型ソーターは大きく次の2つの方式に分かれます。

  • AGV式(多段レール走行型)
  • クロスベルト式(キャリヤ循環型)

どちらも優れた方式ですが、得意とする条件が異なるため、現場に応じた見極めが必要です。

AGV式立体型ソーターの特徴

AGV式は、商品を載せたAGVが昇降レールで目的の段まで上がり、そこから固定レールを走行して該当間口へ向かう方式です。構造が比較的シンプルで、立体型ソーターの中でも導入しやすい点が評価されています。

AGV式が向いているケース

こうした導入のしやすさから、次のような現場に向いています。

  • 初期投資を抑えたい
  • そこまで高い処理能力は求めない
  • 小〜中規模の仕分けを効率化したい

AGV式の注意点

一方で、処理能力を大きく引き上げたい現場では工夫が必要になります。

  • シュート時に一時停止が必要
  • 走行ルートが固定されている
  • 昇降部の稼働状況が全体に影響しやすい

能力を高めるにはAGV台数を増やすことになりますが、その分だけ設置面積も大きくなる傾向があります。省スペース性を保ったまま処理能力を重視したい場合は、次に説明するクロスベルト式も検討するとよいでしょう。

クロスベルト式立体型ソーターの特徴

クロスベルト式は、商品を載せたキャリヤが上下に昇降しながら循環し、走行中に該当間口へシュートする方式です。
AGV式のような一時停止を挟まず、キャリヤが稼働し続けたまま排出できるのが最大の違いで、仕分け全体の流れが安定しやすいという利点があります。

クロスベルト式が向いているケース

走行を止めず排出できる特性を活かし、次のような現場で力を発揮します。

  • ピーク時の処理量が多い
  • 流れを止めずに連続的に仕分けしたい
  • シュートの配置を柔軟に設計したい

クロスベルト式の注意点

一方で、コストや設備面では次の点を考慮する必要があります。

  • 初期投資はAGV式より高くなる傾向
  • 最大能力を引き出すには複数のインダクションが必要

ただし、キャリヤが循環する構造のため、一部が使えなくなっても全体が止まりにくく、高い処理能力と安定稼働を両立したい現場では有力な選択肢になります。

まとめ

ソーターには、平面型ソーター・AGV式立体型ソーター・クロスベルト式立体型ソーターなど、さまざまな種類があります。
どのソーターが適しているかは、物量特性・業種・スペース・将来の拡張性などによって変わります。

設置スペースやレイアウトに制約がある場合は、立体型ソーターも選択肢に入れて検討するとよいでしょう。
そのなかでも、初期投資を抑えて小〜中規模の仕分けを効率化したい場合はAGV式、ピーク時の処理量が多く連続稼働を重視する場合はクロスベルト式が候補になります。

nexaware

株式会社Nexa Ware

物流倉庫の自動化・DXをワンストップで支援する株式会社Nexa Ware。特定メーカーに縛られないベンダーフリーの立場から、お客さまの現場の課題に合わせて、最適なソリューションをご提案します。

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